開発コンサルタント
のつぶやき

アルメニア国地方産品と地方ブランドの開発プロジェクト フェーズ2

日本に学ぶアルメニアの地方観光開発

ウィキペディアによると、メソポタミアの一部であるアルメニア高原は世界最古の文明発祥地の一つとされており、その歴史は旧石器時代にも遡ります。豊かな自然環境のもと多くの文明が交わった地でもあり、アルメニアでは独自の文化が発達し、また有形無形の多くの世界遺産が存在します。これら豊かな自然や世界遺産、伝統的な文化などは魅力な観光資源となりますが、あまり多くの観光客に知られていないのが現状です。当プロジェクトでは、アルメニアの地方に特有な観光資源を活用し、地方の観光事業を振興することで地方経済の活性化を図るための技術支援を行っています。

日本では1970年代後半より「地域興し」や「地方創生」などの言葉に代表されるような地域経済の振興のための政策が実施され、地域の資源や産品と観光が結びついた多くの成功事例が生まれました。プロジェクトでは、こうした日本の地方観光の成功事例をアルメニアの政府職員や観光事業者に学んでもらうために日本での研修を実施しました。研修期間中に、アルメニアと自然環境や地域の特徴が似ている長野県の塩尻と安曇野を訪問しました。研修員は、自ら伝統工芸を体験したり、講義をとおして官民の連携体制について理解を深めたりと、日本の地方観光開発について驚きをもって学びました。またアルメニアの魅力を日本の観光客に知ってもらい、日本人向けの観光開発もできるように、研修の一環としてツーリズムEXPOジャパン2018にも出展しました。ツーリズムEXPOジャパンでは日本の旅行業者や観光客にアルメニアを紹介するとともに、どのような旅行が日本人に向いているかを学びました。
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