開発コンサルタント
のつぶやき

サブサハラアフリカにおける食料安全保障・栄養改善のためのフードバリューチェーン開発に係る情報収集・確認調査

マダガスカルのカカオ

2019年3月からサブサハラアフリカの5カ国を対象に、フードバリューチェーン調査を実施しています。対象国の食料安全保障と栄養改善を最終ゴールとして、フードバリューチェーン開発を目的とした官民連携事業案を作成することがこの調査の目的です。対象国の一つ、マダガスカルではカカオのバリューチェーン調査を行いました。マダガスカルで生産されるカカオの量は多くありませんが、高品質なフレーバービーンが産出されることで有名です。カカオ生産者組合に所属する農家は、定期的にカカオを収穫し組合に買い上げてもらいます。組合は買い上げたカカオを発酵・乾燥した後に、複数の組合を統括するUnionに納品し、Unionから海外に輸出されます。道路が十分に整備されておらず、特に雨期にはカカオの集荷や配送が困難になりますが、農家や組合は品質の高いカカオの生産に真剣にとり組んでいます。