開発コンサルタント
のつぶやき

パキスタン国ギルギット・バルティスタン地域高付加価値果樹産品振興プロジェクト

最終報告

2012年8月に現地入りして始まった、GB果樹技プロも2017年3月をもって成功裏に業務が完了しました。成功の要因は多々ありますが、特にプロジェクトの活動にがっぷり四つで取り組んでくれた対象地域の住民組織(local support organization: LSO)について、少し説明します。

本プロジェクトでは、業務開始時点で既にLSOsがいくつも形成され様々な活動を実施していました。そのため農民との活動においては全てLSOsが窓口となって対応してくれました。研修やセミナーを実施する際には、LSOsに場所と人数を伝えておくと、LSOsが農家を集めてくれます。また、農家への普及もLSOsの役割です。LSO毎に選出された中核農家を育成し、LSOのマネジャーに普及計画の作成を指導したところ、自分たちで普及セミナーを開催し始めました。財政的な支援は一切してないにもかかわらずです(最低限の栽培ツール(剪定鋏など)と普及員の移動用のバイクは供与しました)。プロジェクトで導入した技術が適用可能かつ必要とされていたということもあると思いますが、自立的活動がスムースに始まり展開していったのには目を見張りました。GB地域はパキスタン随一の観光地でもあるので、いずれプライベートで訪問し、ついでにプロジェクトがどのように展開しているか是非見てみたいと思っています。

最後に、プロジェクト期間中にわたり、本プロジェクトの推進に尽力してくれた関係社員の皆さまに深くお礼を申し上げます。ありがとうございました。
GB006