社長エッセイ

「本質」を追求できる組織を目指して

 物事の「本質」とは何か、について考えることがよくあります。つまり、コンサルタントとしての「ものさし」をどこに置いて仕事をするのか、ということです。世の中には、しがらみや利己の損得にしばられ、本質をあえて見ようとしない、あるいは無知ゆえに見逃している組織や人々があまりにも多い。これは途上国に限らず、日本全体にも蔓延していることです。

 しかしその一方で、「本質」とは言いながらそれが真に本質なのか、それとも他に何かあるのか簡単には分からないことが多いのも事実です。KMCは、その「本質」を見極め、追求することのできる組織でありたいと考えています。そのためにも、一つ一つの業務を、常に「問題意識」を持ちながらこなしていくこと、そしてその都度結果を振り返ることが大切だと思います。

 私たちKMCの社員は、皆で色々な業務を経験し、様々な物を観察し、知識を蓄積し、そして多くの人たちの意見を聞きながら、コンサルタントとしての考え方、物の見方を鍛えていきます。そして、いかなる状況においても、人の意見に左右されず、自信を持ってこれが「本質」だと判断できる組織をつくりあげていきたいと思います。

 本質を見ない、見ることのできない状態に陥るということは、ともすれば、歴史を重ねることの裏返しにあるリスクの一つなのだと思います。

 KMCはまだまだ若い組織です。そしてこれから歴史を重ねていっても、気持ちだけはいつも若く、そしてそれぞれの社員が常に本音で勝負できる組織であり続けたいと考えています。