社長エッセイ

設立2周年を迎えて

 今年1月の社員向けメッセージで、「KMCは車で言えばアイドリングが終わり、ローギアに入ったところ」と書きました。つまり、運転主(私)が車にエンジンをかけ(事務所びらき)、人が乗り(社員)、アイドリングが進んで(組織制度の稼動)、ローギアにシフト(組織としての引き合いや受注)した、ということです。車はようやくのろのろと動き始め、これから少しずつアクセルを踏み込みながらスピードを増していくわけですが、車が目標に向かってきちんと走っていくように、そしてもちろん停まってしまうなんてことのないよう考え行動していくつもりです。

 満2年が経過して、ここまでは皆さんのお陰でなんとか順調に来た気がします。と言っても、設立当初からすべてがうまくいく、などと高い期待をしていた訳ではないので、順調と言っても会社自体のパフォーマンスが良いということでは必ずしもありません。ビジネスチャンスはいくらでも転がっているのに我々はそれを十分生かしきれていない。これを、設立してすぐなんだから仕方ないと諦めるのか、いやまだまだ改善の余地があると積極的に手を打っていこうとするのか。私はもちろん後者です。そうでなければ成長は望めませんし、せっかく動き始めた車が停まってしまうことにもなりかねないからです。

 KMCの基本路線は、日常的にコンサルタントとしての腕を磨く、しっかりした問題意識を持ち与えられた業務をきちんとこなす。一方で、独自性を追求して何とか差別化を図る、存在を知ってもらうようアピールする、ということに変わりはありません。それを支えるのはチャレンジ精神であり、前向きな気持ちです。社員個々のクリエイティブな感覚です。チャレンジの結果、短期的には収益悪化、赤字企業に転落、の危険性があります。でも、目標達成のためにはチャレンジを諦めるわけにはいきません。身の丈に合わせて何ができるのか、それを考えるのが我々の課題だと思います。金をかけなければチャレンジができない、ということでもないと思います。

 それぞれの活動の中で、各社員がそれぞれの役割を認識し、共通する目標に向かって動くことが、ローギアからセカンドギアへのシフトを促すことになります。

 さて3年目の行く末は如何に。