2018年7月から、ナイジェリアで農業政策アドバイザーとして仕事をしています。ナイジェリアの農業セクターを俯瞰しつつ、コメ産業の振興、栄養改善、農業普及の振興にとりくんでいます。
ナイジェリアはサブサハラアフリカの中でも乳幼児の栄養状態に課題がある国として、「食と栄養のアフリカ・イニシアチブ」（IFNA）の重点国にもなっています。栄養改善の取り組みの一環として、農村女性を対象とした栄養セミナーを実施しました。3大栄養素をバランス良く摂取することの重要性の説明、タンパク源としてのダイズの活用方法の紹介のほか、市場調査の実習もしました。この調査の目的は、農産物の販売による収益をより増やすため、どのような作物がいつ頃高値で売られるのかについて調べることでした。最初はためらいがちだった参加者も、慣れてくるにつれて八百屋の店主への質問も積極的になっていきます。集めた情報を基に、農業収入を向上させ、栄養価の高い食事が摂れるようになると期待されています。