JICAは全世界50か国以上で市場志向型農業（SHEP）の振興をすすめています。SHEPでは、専門家ではなく生産者自身が市場に赴いて、バイヤーや最終消費者のニーズを直接聞き取ります。ニーズに合わせて栽培作物・品種・栽培時期・商品規格などを対応させることで、価値を生まない無駄を削減し、価格を向上させます。

アドバイザーとしてグアテマラに派遣された弊社コンサルタントは、カウンターパートとともに各地でSHEPを振興しました。すでに数多くの生産者がSHEPを実践し、買取価格を向上させたり廃棄作物を低減させるなどして、収益を増やしています。自ら考えて動くようになった彼らは、インフルエンサーとして草の根でSHEPを拡げていく原動力になっています。当国の農牧食糧省はこうした成功を受け学校給食プログラムの振興においてSHEPを公式に導入することを表明しました。SHEPの制度化、「あたりまえ化」に向けた一歩となることが期待されています。